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テクス・メクス(Tex-Mex)料理ってなに?代表的なメニューやメキシコ料理との違いを紹介!

 2025/09/16       ※このサイトには広告が含まれます カテゴリー: 特集

テクス・メクス(Tex-Mex)料理ってなに?代表的なメニューやメキシコ料理との違いを紹介! アイキャッチ

みなさんは「テクス・メクス(Tex-Mex)料理」をご存知でしょうか?
テクス・メクス(Tex-Mex)料理とはメキシコ料理をモデルにして作られた、アメリカ独自の融合料理のことです。
あまりなじみのない言葉ですが、今までメキシコ料理だと思っていたものが、実はテクス・メクス料理だった!ということもあるかも?
今回は「テクス・メクス料理」と「メキシコ料理」の違いや、具体的にどのような料理があるのかを詳しくご紹介します。
さらに、テクス・メクス料理を自宅で手軽に作れるレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

テクス・メクス(Tex-Mex)料理ってなに?

テクス・メクス_チリコンカン1
チリコンカンとトルティーヤ

「メキシコ料理は知っているけど、テクス・メクス料理なんてはじめて聞いた」という方も多いのではないでしょうか?
まずはあまり一般的に知られていないテクス・メクス料理について、その誕生の歴史や特徴について確認していきましょう。

テクス・メクス(Tex-Mex)料理誕生の歴史

テクス・メクス(Tex-Mex)料理とは、テキサス州を中心にメキシコ系移民の料理がアメリカ風にアレンジされて生まれた、アメリカ発祥のメキシコ風料理のことです。

アメリカのテキサスはもともとメキシコ領だったことから、多くのメキシコ人が暮らしており、スペイン系の食文化(トルティーヤ、豆、唐辛子など)が根付いていました。
その後、テキサスがアメリカに編入(1845年)されると、アングロ系アメリカ人の食材や調理法(ビーフ、チェダーチーズ、小麦粉など)と結びついて、独自の料理文化が形成されます。

この「メキシコ料理×アメリカ食材」の融合こそが、テクス・メクス料理の出発点です。

「Tex-Mex」という言葉の由来

もともとは 「テキサス・メキシカン鉄道(Texas Mexican Railway)」の略称として「Tex-Mex」という言葉が使われていましたが、1970年代以降に、アメリカ風にアレンジされたメキシコ料理全般を指す言葉として定着したとされています。

現在では、テクス・メクス料理はメキシコ料理とは別ジャンルとして認識されることも多く、ナチョスやチリコンカンなど、アメリカで独自に発展した料理がその代表とされています。

テクス・メクス料理の特徴

テクス・メクス料理では主な材料として、小麦のトルティーヤやチェダーチーズ、牛肉、豆、クミンなどを使用するのが一般的です。
味付けはスパイシーで濃厚、ボリューム満点のものが多く、チリコンカンやナチョス、ファヒータ、ブリトーなどが代表料理。豪快で食べ応えがあり、ファストフードとしても人気があります。

見た目や味のインパクトを重視するアメリカらしいアレンジが、メキシコ料理とは異なる個性を生み出しています。

代表的なテクス・メクス(Tex-Mex)料理を紹介!

テクス・メクス料理は、味付けが濃いめでチーズやスパイスを多用し、ボリューム感のある食べ応えが特徴的です。
ここでは、テクス・メクスの魅力を象徴する代表的な5品をご紹介します。

チリコンカン

テクス・メクス_チリコンカン2
チリコンカン(Chili con carne)

「チリコンカン(Chili con carne)」は、スペイン語で「肉入りチリ」という意味の料理で、テクス・メクス料理の代名詞とも言える存在です。

牛ひき肉に豆(キドニービーンズや黒豆)、トマト、玉ねぎ、ニンニク、チリパウダー、クミンなどを加えて煮込んだ、スパイシーで濃厚な一品。
仕上がりはシチューのようで、パンやライスに添えたり、ホットドッグのトッピングに使ったりとアレンジも豊富です。

アメリカ南部では家庭料理としても親しまれており、寒い季節の定番メニューにもなっています。

ナチョス

テクス・メクス_ナチョス2
ナチョス

ナチョスは、揚げたトルティーヤチップスにチーズソースやチェダーチーズをたっぷりとかけ、さらにピリ辛のハラペーニョやチリミート、サルサ、アボカド、オリーブ、サワークリームなどを自由にトッピングして楽しむスナックです。

1940年代にメキシコとの国境付近で生まれた料理ですが、アメリカのレストランやスポーツバーで一気に人気が広がり、現在ではテクス・メクス料理の象徴的な存在となっています。
パーティーや映画鑑賞のお供にもぴったりで、見た目のインパクトとみんなでシェアできる楽しさが魅力です。

ファヒータ

テクス・メクス_ファヒータ
ファヒータ

ファヒータは、鉄板で焼いた牛肉や鶏肉、玉ねぎ、ピーマンなどの具材を、小麦粉のトルティーヤで包んで食べる料理です。
ジュージューと音を立てて運ばれてくる鉄板スタイルが人気で、香ばしさとライブ感が食欲をそそります。

自分で好みのトッピング(サルサ、ワカモレ、チーズ、レタス、サワークリームなど)を組み合わせて包むスタイルは、まさにテクス・メクス料理のカジュアルさと自由度の高さを体現しています。
もともとはテキサスの牧場労働者たちのまかない料理だったと言われており、ボリューム感も抜群です。

ハードシェルタコス

テクス・メクス_ハードシェルタコス
ハードシェルタコス

ハードシェルタコスは、トルティーヤを揚げてカリッとさせた“シェル”に、味付けしたミンチ肉、細切りレタス、角切りトマト、チェダーチーズ、サワークリームなどを詰めた、アメリカ流タコスです。
手で持ってガブっとかじるスタイルは食べ応えがあり、子どもから大人まで人気の一品。

メキシコのタコスが柔らかいトウモロコシのトルティーヤを使うのに対し、ハードシェルのパリパリとした食感と重ねた具材の豪快さがテクス・メクスならではの特徴。
ファストフードチェーンでもおなじみで、テクス・メクスを代表するストリートフードでもあります。

ブリトー

テクス・メクス_ブリトー
ブリトー

ブリトーは、大きな小麦トルティーヤに、メキシカンライス、豆(主に黒豆やピントビーンズ)、肉類(牛・鶏・豚など)、チーズ、野菜、サルサなどの具材をたっぷり詰めて巻いたボリューム満点の一品です。

片手で食べられる手軽さと、栄養バランスの良さから、アメリカでは朝食やランチの定番としても定着。具材の種類や量を自由に選べるカスタマイズ性も人気の理由のひとつです。
焼き目をつけた「グリルドブリトー」や、チーズソースをかけた「スモザー(smothered)ブリトー」など、バリエーションも豊富で、レストランからコンビニまで幅広く提供されています。

【テクス・メクス料理のルーツ】そもそもメキシコ料理ってどんなもの?

テクス・メクス_メキシコの街並み
メキシコの街並み

カラフルな見た目と香り高いスパイス、そして素材を活かした奥深い味わいが魅力のメキシコ料理。ユネスコ無形文化遺産にも登録されており、世界的に高い評価を受けています。
ここでは、テクス・メクス料理のルーツとなっているメキシコ料理の特徴についてご紹介します。

メキシコ料理の起源

メキシコ料理のルーツは、先住民文明であるアステカやマヤの時代にさかのぼります。主食として重宝されていたのがトウモロコシ、豆、カボチャなどで、これらが「三姉妹(ラス・トレス・エルマナス)」と呼ばれる伝統の組み合わせです。

16世紀以降、スペイン人による植民地支配を通じて、ヨーロッパの食材や調理法(肉、乳製品、油、パンなど)が加わり、現在のメキシコ料理の原型が形成されました。こうした先住民文化とスペイン文化の融合が、メキシコ料理を他にない独特のものにしています。

メキシコ料理の特徴

メキシコ料理の基本となるのは、「トルティーヤ(主にトウモロコシ製)」 「豆」 「唐辛子」。これに加え、ライムやシラントロ(香草)、トマトなどが使われ、素材の風味を活かしたバランスのよい味付けがされています。

地域によって味の個性が大きく異なるのも魅力で、北部では牛肉やチーズを使ったボリュームのある料理、南部ではモーレ(香辛料たっぷりのソース)や魚介料理が発展しました。
また、見た目にも鮮やかで、トマトの赤、トウモロコシの黄色、アボカドの緑など、彩り豊かな料理が多いのも特徴。

手軽なストリートフードから、時間をかけて作る伝統料理まで幅広く、家庭でもレストランでも楽しめる食文化が息づいています。

テクス・メクス料理とメキシコ料理を比較してみた!

テクス・メクス_料理
テクス・メクス料理

「テクス・メクス料理」と「メキシコ料理」は似ているようで、実は違いがたくさんあります。
ここでは、テクス・メクス料理とメキシコ料理の違いを確認してみましょう。

トルティーヤの原料の違い

メキシコ料理の主役ともいえるのが、トウモロコシ粉から作られる「コーントルティーヤ」です。石灰水で処理したトウモロコシ(ニシュタマル)をすりつぶして作ることで、独特の風味とモチモチとした食感を生み出します。

一方、テクス・メクス料理では、アメリカで一般的な「小麦粉」を使ったフラワートルティーヤが多用されます。
とくにブリトーやファヒータは柔らかく大きなフラワートルティーヤで包むスタイルが定番。見た目も味もまったく異なる仕上がりになります。

チーズの違い

メキシコの伝統的なチーズは「ケソ・フレスコ」や「コティハ」など、白くさっぱりとした風味のものが中心です。
料理にふりかけるだけでなく、具材としても使われることがありますが、加熱してもとろけにくいのが特徴です。

テクス・メクスでは、チェダーやモントレージャックなどのとろける黄色いチーズが大活躍。
ナチョスやチリコンカンなど、アメリカらしい「とろ〜りチーズ」のビジュアルと濃厚さを重視した料理が多く見られます。

香辛料の違い

メキシコ料理では、唐辛子の種類や焙煎方法によって多彩な風味を表現し、香草やスパイスを少量使って繊細な味の層をつくるのが特徴です。
たとえば、アドボソースやモーレなどには複雑なスパイスブレンドが使われます。

テクス・メクス料理では、クミンやチリパウダー、オレガノなどアメリカ風のスパイスミックスを使って、味をストレートに強調。ひと口食べて「おっ、濃い!」と感じるようなインパクト重視の味わいです。

お肉の違い

メキシコでは牛肉や豚肉、鶏肉などを使って、タマルやタコス、煮込み料理などに幅広く登場します。
どの肉も量よりも味つけと調理法の工夫が重視され、スパイスやソースとの相性を大切にします。

一方で、テクス・メクス料理はアメリカの影響を強く受けており、特に牛肉を多用することが多いようです。
ステーキ肉やひき肉をふんだんに使い、ボリュームたっぷりで濃厚な味付けが特徴。肉の調理法もグリルや炒めが中心で、アメリカ風の大胆な味付けが目立ちます。

家で作れるテクス・メクス料理「ナチョス」のレシピを紹介!

テクス・メクス_ナチョス3
ナチョス

コンビニやスーパーで買える食材で、家でも簡単に作ることができるテクス・メクス料理。
ここではその中でも、特に簡単に作れる「 ナチョス 」のレシピをご紹介します!

【材料】

  • ひき肉
  • スライスチーズ(とろけるチーズ)
  • トルティーヤチップス
  • サルサソース※

※サルサソースはトマト・玉ねぎ・ピーマンを刻んで塩コショウとおろしにんにく、レモン汁を混ぜ合わせれば作れますが、市販の物でも大丈夫です!

【作り方】
①フライパンでひき肉を炒め、色が変わったらシーズニングスパイスか塩コショウを加える。
②オーブン用の天板にアルミホイルを敷いてトルティーヤチップス、サルサソース、ひき肉、スライスチーズを乗せ200°で約5分(チーズがとろける程度)加熱したら完成!
※電子レンジでもOKです。

映画のお供やお酒のおつまみにもピッタリです!
アボカドやトマトを加えるアレンジなども楽しめるので、好みにあわせて作ってみてください!

市販品でテクス・メクス料理を楽しむのもあり!

テクス・メクス料理は、専門店に行かなくても 、気軽に楽しむことができます。
たとえば、ブリトーはコンビニでも売られていますし、トルティーヤチップスは市販のお菓子がスーパーで購入できます。

また、最近ではチリコンカンのレトルトが売られているお店もあるので、自宅でいつでも手軽にテクス・メクス料理が味わえます。
「お店に行ったり自宅で難しい料理を作るのが面倒…」という方は、市販品を購入して手軽に楽しんでみてくださいね!

まとめ

スパイシーでボリューム満点なテクス・メクス料理は、見た目も味もインパクトのあるものが多く見られます。
メキシコの伝統をベースにアメリカ風のアレンジが加わったこのスタイルには、ナチョスやチリコンカン、ブリトーなど、手軽で楽しい料理がたくさん!
身近な食材で作れるレシピも多く、家でもチャレンジしやすいのが嬉しいポイントですね。
ぜひこの機会に、テクス・メクス料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

さらに深掘りしてみる?!

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