セコガニ(セイコガニ)とは?旬・味・価格を完全ガイド【庄内北前ガニとの違いも解説】
2025/12/04 ※このサイトには広告が含まれます カテゴリー: カニ
冬の日本海を代表する味覚のひとつが「セコガニ」。地域によっては「セイコガニ」とも呼ばれ、さらに「香箱ガニ(こうばこがに)」「親ガニ」など多くの名前を持っています。
いずれも正式にはズワイガニのメスを指し、小ぶりながらも甲羅の中に詰まった濃厚なカニ味噌、外子(卵)、そして内子(未成熟卵)の三つの味わいが楽しめるのが最大の魅力です。漁期はわずか2か月前後と短く、旬を逃すと来年まで食べられない“幻のカニ”とも言われます。
また、同じズワイガニでも、山形県庄内浜で水揚げされるブランドズワイ「庄内北前ガニ」など、地域によって風味や食文化にも違いがあります。
この記事では、「セコガニ/セイコガニ」と呼ばれるメスズワイガニの特徴・旬・価格・食べ方から、庄内北前ガニとの違いまでをわかりやすく解説します。冬の味覚を存分に楽しむために、ぜひ最後までご覧ください。
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セコガニ(セイコガニ)とは?ズワイガニのメスに与えられた呼び名

セコガニとは、ズワイガニのメスに付けられた名称で、地域によって呼び方が異なります。福井県の一部では「セイコガニ」、石川県や富山県では「香箱ガニ(こうばこがに)」、鳥取県では「親ガニ」、京都や兵庫の一部では「コウバコ」などと呼ばれ、いずれも“ズワイガニのメス”を指す言葉です。
オスのズワイガニ(越前ガニ・松葉ガニなど)よりも小ぶりで、甲羅の中に卵(内子・外子)を持つのが最大の特徴です。
メスならではの魅力は、その繊細な味わい。外側にびっしりと付いた外子(そとこ)はプチプチとした食感が楽しく、甲羅の中の内子(うちこ)は濃厚な旨みが凝縮されています。
さらに、味噌や脚肉を少しずつ混ぜながら食べると、複雑で奥深い味わいが楽しめます。
漁獲量はオスに比べて少なく、漁期も短いため、まさに冬限定の贅沢。家庭では手頃な価格で買える一方、料亭や旅館では“旬を味わう逸品”として提供されることも多いカニです。
蟹味噌×内子×外子。この季節だけの“濃密な旨み”を味わうならセコガニ。
小ぶりながら、濃厚な蟹味噌、ぷちぷちと旨みが詰まった内子・外子を一度に楽しめる、まさに“旬の宝石”です。
かに本舗では、鮮度の良いセコガニを丁寧に選別し、冬の味覚をそのままお届け。
家族の団らんに添える一皿としても、旬の贅沢を気軽に楽しみたい方にもぴったりです。
お味噌汁や炊き込みご飯など、シンプルな料理でも格別の旨みが広がります。
セコガニ(セイコガニ)の漁期と旬:短いシーズン限定の冬の味覚

冬の味覚として愛されるセコガニは、ズワイガニの中でも漁期が非常に短い貴重な存在です。 限られた期間しか味わえないため、解禁日を待ちわびるファンも多く、毎年初競りには高値が付くこともあります。
ここでは、全国各地の漁期や旬のピーク、そして庄内北前ガニとの違いを紹介します。
漁期(例:11月6日〜翌年1月)と解禁日の意味
セコガニの漁期は、おおむね11月6日から12月31日頃まで。日本海側では、福井県・石川県・鳥取県・京都府などで一斉に漁が解禁されます。
この日付は、資源保護の観点から法律で定められた全国共通の解禁日で、 産卵期を避け、メスガニの乱獲を防ぐためのルールでもあります。短い漁期の中でしか味わえないことが、セコガニが“旬の女王”と呼ばれる理由の一つです。
旬のピークと各産地の違い(福井・鳥取・山形など)
旬のピークは11月下旬〜12月中旬。 この時期のセコガニは、卵(外子・内子)が最も成熟し、甘み・旨みともに最高潮を迎えます。福井県では「香箱ガニ」、鳥取県では「親ガニ」として知られ、 地元の旅館や料亭では、茹でたてを甲羅ごと楽しむ贅沢な料理が冬の定番となっています。
一方、山形県でも日本海沿岸の庄内地方では、寒冷な海流がもたらす豊かな漁場が広がり、 ズワイガニのメスも限られた数量ながら水揚げされています。
庄内北前ガニとセコガニの漁期比較(北前は全国最速クラスの10月解禁)
庄内北前ガニ(オスの本ズワイガニ)は、山形県・庄内浜で全国最速クラスの10月上旬に漁が解禁されます。
一方、山陰地方のセコガニ(松葉ガニのメス)は11月6日解禁で、漁期は12月末までと非常に短いのが特徴です。
そのため、庄内北前ガニはセコガニより約1か月早く味わえる「冬の走りのズワイガニ」として注目されています。
違いが際立つ“オス(北前)・メス(セコガニ)”の味わい
庄内北前ガニは、オスの本ズワイガニらしく締まりのある身とすっきりした甘み、濃厚な味噌が魅力。
寒流と暖流がぶつかる庄内沖で育つため、身の繊維が細かく、噛むほど旨みが広がります。
対してセコガニは、脚の身よりも外子(卵)・内子(未成熟卵)が主役。
「子の旨みを味わう」ためのメスガニで、味噌汁や茹でガニに適しています。
オス(北前ガニ)とメス(セコガニ)を食べ比べる魅力
北前ガニの力強い旨みと、セコガニの濃厚な外子・内子はまったく別物。
同じ本ズワイガニでも、下記のように楽しみ方が異なります。
- 庄内北前ガニ:身の甘み・締まり・食べ応え
- セコガニ:外子・内子の旨み・旬の濃厚さ
解禁時期がずれているため、シーズン序盤は北前ガニで“身の旨さ”を楽しみ、
冬本番にはセコガニで“子の旨さ”を味わう――
オスとメス、2つの魅力を季節の流れで楽しめるのが最大の魅力です。
セコガニ(セイコガニ)の味と魅力:内子・外子・カニ味噌の三重奏

セコガニの最大の魅力は、なんといっても内子・外子・カニ味噌が織りなす“旨みの三重奏”。
オスのズワイガニとは異なる、濃密で香ばしい味わいが特徴で、一度食べたら忘れられないと言われるほどです。
ここではオスのズワイガにとの味の違いとあわせて、セコガニの味の魅力をご紹介します。
オス(ズワイガニ)との味の違い
オスのズワイガニが「身のボリュームと甘み」で勝負するのに対し、セコガニは「香りと旨みの濃さ」で勝負するカニです。身は小ぶりながらも繊細で、口に入れると柔らかくほどける食感。 そして甲羅の中には、卵の濃厚な風味がぎゅっと詰まっています。
“量より質”を求める通の食材として、冬のカニ好きに人気を集めています。
繊細な甘みと香ばしい内子の魅力
内子(うちこ)は、甲羅の中にあるオレンジ色の卵巣。加熱されるとほのかに香ばしい風味を持ち、まるでウニやカラスミのような濃厚な旨みを感じます。
新鮮なものほど甘みとコクのバランスがよく、 茹でたてをそのまま味わうのが一番の贅沢です。
味噌・外子・身のバランスを楽しむ料理法
セコガニの醍醐味は、甲羅の中で“味を合わせる”こと。味噌、内子、外子、脚肉をすべてほぐして混ぜ合わせると、 一口ごとに甘み・旨み・香りが変化し、複雑な味わいを生み出します。
温かいご飯の上にのせれば、極上の“カニ飯”に。 また、味噌汁や雑炊に加えると、内子の旨みがスープに溶け込み、冬らしい滋味を感じられます。
セコガニ(セイコガニ)のおすすめの食べ方・調理法

セコガニは素材そのものの味を楽しむのが基本。特に新鮮な個体は、余計な味付けをせずに“茹でただけ”で十分な旨みを堪能できます。
ここではセコガニのおすすめの食べ方をご紹介します。
定番:茹でガニ・味噌甲羅焼き・雑炊
セコガニのもっともポピュラーな食べ方は茹でガニ。塩のみことで、 内子の香りと外子のプチプチ感を最大限に味わえます。
また、甲羅に味噌と内子を盛り、炙って香ばしさを引き出す「甲羅焼き」も人気。最後は、ほぐした身や味噌を使った雑炊や味噌汁で締めるのが通の食べ方です。
庄内北前ガニと同様に「浜茹で」が最高の贅沢
庄内浜で水揚げされる北前ガニと同じく、セコガニも浜茹でが最上級。 水揚げ直後に茹で上げることで、旨み成分(アミノ酸・グリシンなど)が逃げず、 内子の風味が際立ちます。
冷凍品よりも、地元港や市場で買える“朝茹でガニ”が圧倒的に美味しいとされています。
日本酒との相性と地域ごとの食文化
セコガニの濃厚な旨みは、特に日本酒との相性抜群。福井の地酒「黒龍」、鳥取の「日置桜」、山形の「初孫」など、 地域ごとに地酒と合わせて味わう食文化が根付いています。
特に庄内地方では、北前ガニと同じくセコガニを肴に、 寒い夜に熱燗を一杯という楽しみ方が冬の風物詩となっています。
セコガニは、見た目の小ささに反して旨みが凝縮された“冬限定の宝石”。庄内北前ガニの上品な味と食べ比べながら、地域ごとの冬の味覚を楽しむのがおすすめです。
蟹味噌×内子×外子。この季節だけの“濃密な旨み”を味わうならセコガニ。
小ぶりながら、濃厚な蟹味噌、ぷちぷちと旨みが詰まった内子・外子を一度に楽しめる、まさに“旬の宝石”です。
かに本舗では、鮮度の良いセコガニを丁寧に選別し、冬の味覚をそのままお届け。
家族の団らんに添える一皿としても、旬の贅沢を気軽に楽しみたい方にもぴったりです。
お味噌汁や炊き込みご飯など、シンプルな料理でも格別の旨みが広がります。
セコガニ(セイコガニ)の価格相場と通販での選び方

セコガニはオスのズワイガニ(本ズワイ)に比べて価格が手頃で、“冬のごちそうを身近に楽しめる”存在として人気です。 しかし、サイズ・産地・ブランドタグの有無によって価格は大きく変動します。 ここでは、相場の目安と通販で失敗しないためのポイントを解説します。
サイズ・漁港・ブランドによる価格の違い
セコガニの価格は、1杯あたり500〜2,500円前後が相場です。福井県や鳥取県などのブランド漁港では、品質が安定しており1,000円台後半〜2,000円台が中心。
一方、一般流通や小型サイズの個体は500円台から購入できることもあります。同じセコガニでも、産地や身入り、内子の状態によって値段が大きく異なるため、 購入時には「漁港名」や「タグ付き」などの情報を確認しましょう。
タグ付きブランド(越前ガニ・松葉ガニ)と無印セコガニの差
ブランドタグ付きのセコガニ(例:越前ガニのメス=セイコガニ、松葉ガニのメス=親ガニ)は、 品質検査を経て出荷されるため、味・鮮度・サイズが保証されています。
タグ付きは高値傾向ですが、身の詰まりや卵の状態が良く、 食べ比べても一線を画す味わいがあります。一方、タグのない“無印セコガニ”も、地元市場や通販で購入でき、 コスパ重視で楽しみたい方に最適です。
庄内浜のメス個体との比較とコスパ
庄内北前ガニはオスの本ズワイガニだけに付与されるブランドで、メス個体(いわゆる「女ガニ」)にはタグは付けられません。
庄内浜でもメスのズワイガニは水揚げされますが、あくまで“地元消費向けの冬の味覚”として扱われます。
庄内浜の女ガニは、外子・内子の旨みが強く、寒流に育まれたため身の締まりも良いのが特徴です。
ただし、流通量が少ないため価格は鳥取・福井のセコガニよりやや高めに設定されることがあります。
庄内浜の女ガニとセコガニのおすすめの選び方は下記のとおりです。
- 味を最優先するなら:庄内浜の女ガニ(外子・内子の香りが濃い)
- コスパ重視なら:漁獲量が多い鳥取・福井のセコガニ
庄内北前ガニ(オス)とは用途がまったく異なり、オス=身の旨み、メス=外子・内子の旨み という明確な棲み分けがあります。
越前ガニ・松葉ガニ・庄内北前ガニの違い

同じズワイガニでも、漁場やブランド基準によって味・食感・香りが大きく変わります。セコガニ(メス)をより深く理解するためには、そのオス個体である越前ガニ・松葉ガニ・庄内北前ガニとの違いを知ることが重要です。
地域ブランドごとの特徴と漁場環境
越前ガニ(福井県)は、日本海屈指の漁場「越前沖」で水揚げされる本ズワイガニの最高峰ブランド。
松葉ガニ(鳥取県・兵庫県)は、境港・津居山・香住など広い範囲で水揚げされ、香りの強さと濃い甘みが特徴です。
庄内北前ガニ(山形県)は、寒流(リマン海流)と暖流(対馬暖流)が交わる庄内浜で育ち、身の締まり・すっきりした甘み・後味の良さ に定評があります。
いずれの地域も厳しい選別基準が設けられており、「タグ付き」のズワイガニだけが正式なブランド名を名乗ります。
タグ色・漁期・味の違いを下記の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| ブランド名 | 主な漁港 | タグ色 | 漁期 | 味・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 越前ガニ | 福井県 越前町・三国港 | 黄色 | 11月6日〜3月20日 | 濃厚で力強い旨味。蟹味噌のコクが深い。 |
| 松葉ガニ | 鳥取県(境港・網代・岩美)/兵庫県(津居山・香住) | 緑色(港ごとに色差あり) | 11月6日〜3月20日前後 | 甘みが強く香り豊か。繊維質がしっかりした身が特徴。 |
| 庄内北前ガニ | 山形県 庄内浜(酒田港・飛島・由良・鼠ヶ関など) | 白い縁付きの黒色タグ | 10月上旬〜1月末 | 全国でもトップクラスの早期解禁。冷たい海で育つからこその、締まった身と澄んだ甘み。 |
山形・庄内浜のブランドズワイガニ「庄内北前ガニ」の魅力
庄内北前ガニ は、山形県・庄内浜で水揚げされるオスのズワイガニのうち、厳格な品質基準をクリアした個体だけに与えられる地域ブランドです。
もともと「山形でズワイガニがとれる」という事実は県内外であまり知られておらず、認知度も低い状況でした。
そこで、2019年に関係者が連携してブランド化を推進。これにより、産地の価値向上と“庄内の冬の味覚”としてのズワイガニを全国に広める取り組みが始まりました。
「庄内北前ガニ」と認められるには、たとえば 出荷時に活ガニであること、甲羅幅13cm以上、重量700 g以上(特撰は1kg以上) など複数の厳しい条件が設けられており、品質の安定と信頼性を担保しています。
寒流の日本海で育つため身はしっかり締まり、甘みとコクのある味わいが特徴。漁獲量が多くはないため希少性も高く、“本ズワイガニブランド”として注目を集めています。
海洋環境の変化などの影響により「活ガニで集荷されること が必須」といった厳しい基準を満たす個体が少ないという課題もありますが、生産者や関係団体は産地としての魅力を損なわず、全国に「庄内北前ガニ」の認知を広げるための発信と品質管理を続けています。
庄内北前ガニの「上品な甘み」とセコガニの「濃厚な内子」を対比
庄内北前ガニは、上品な甘さと繊細な香りが大きな魅力。一方、セコガニは卵(内子・外子)のコクと味噌の濃厚さが際立ちます。
つまり、北前ガニは“洗練された味”、セコガニは“凝縮された旨み”。 食べ比べることで、ズワイガニの多様な個性を体感できます。
セコガニ(セイコガニ)購入時の選び方と解凍時のコツ

セコガニは漁期が短く、鮮度の劣化が早いため、扱い方で味が大きく変わります。選び方や保存方法を押さえることで、旬の味を長く楽しむことができます。
生・ボイル・冷凍の違いと見分け方
生のセコガニは、甲羅の艶や脚のハリで鮮度を見分けます。甲羅がしっかりしていて脚がピンと伸びているものが新鮮。ボイル済みは赤みが鮮やかで、香りが強いものほど茹で上がり直後の証です。
冷凍品を選ぶ場合は「浜茹で急速冷凍」表記を確認し、 一度解凍した再冷凍品は避けましょう。
解凍時の注意点と風味を落とさないコツ
冷凍セコガニを解凍する際は、常温ではなく冷蔵庫でゆっくりがおすすめ。 急速に解凍するとドリップ(旨み成分)が流出し、味が落ちます。
また、再加熱のしすぎも厳禁。 軽く蒸して温め直す程度にすると、内子と味噌の香りを損なわずに楽しめます。
よくある質問(Q&A)
セコガニは全国的に人気のある冬の味覚ですが、「ズワイガニとどう違うの?」「いつまで食べられる?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
ここでは、よくある質問に答えながら、庄内北前ガニとの関係にも触れていきます。
- Q.セコガニとズワイガニの違いは?「セイコガニ」も同じ?
- セコガニ(セイコガニ)はズワイガニのメスで、体が小さく、内子(卵巣)・外子(卵)・カニ味噌が特徴です。
オスのズワイガニが“身の甘さとボリューム”で人気なのに対し、セコガニは“濃厚な旨みと香ばしさ”で勝負します。なお、地域によって「セコガニ」「セイコガニ」「香箱ガニ」「親ガニ」など呼び名が変わりますが、いずれも基本的にはメスのズワイガニを指しています。 - Q.セコガニはいつまで食べられる?
- セコガニの漁期は一般的に11月6日から12月31日まで。最も美味しいのは11月下旬〜12月中旬で、内子がしっかり詰まった“旬の極み”を味わえます。禁漁期に入ると市場では冷凍や加工品が中心となるため、 生のセコガニを楽しみたい方は、年末前に購入するのがおすすめです。
- Q.庄内北前ガニにもメス(セコガニ)はいる?
- はい。庄内浜でもメスのズワイガニ(いわゆるセコガニ/親ガニ)は水揚げされています。ただし、県外への流通はほぼなく、地元で消費されることが多い“希少な存在”です。 庄内北前ガニとしてブランド化されているのはオス個体のみですが、同じ海域で獲れるメスも品質が良く、内子・外子の風味が濃いことで知られています。
まとめ:セコガニと庄内北前ガニを食べ比べてみよう

セコガニは、ズワイガニのメスであり、限られた時期だけ味わえる冬の味覚です。
小さな体の中に、濃厚な内子、プチプチとした外子、そして深いコクのカニ味噌が詰まっており、わずか2か月ほどの短い旬を逃すと翌年まで味わえないことから「冬のごちそう」として親しまれています。
一方、山形県庄内浜で水揚げされる庄内北前ガニは、オスの本ズワイガニを中心とした地域ブランド。
10月上旬に解禁されるため、全国的にも“早い時期から楽しめるズワイガニ”として知られています。
身の締まり・上品で澄んだ甘み・だしの強さが特徴で、セコガニの“濃厚さ”とは異なる魅力を持ちます。
両者は正反対の個性を持ちながらも、どちらも冬の日本海が育む大切な味覚です。
短い旬にしか出会えない冬のごちそう。
セコガニと庄内北前ガニを食べ比べることで、地域ごとの海の恵みや味わいの違いを、より豊かに実感できるはずです。
蟹味噌×内子×外子。この季節だけの“濃密な旨み”を味わうならセコガニ。
小ぶりながら、濃厚な蟹味噌、ぷちぷちと旨みが詰まった内子・外子を一度に楽しめる、まさに“旬の宝石”です。
かに本舗では、鮮度の良いセコガニを丁寧に選別し、冬の味覚をそのままお届け。
家族の団らんに添える一皿としても、旬の贅沢を気軽に楽しみたい方にもぴったりです。
お味噌汁や炊き込みご飯など、シンプルな料理でも格別の旨みが広がります。





