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本ズワイガニとベニズワイガニの違い|味・見た目・価格を徹底比較|庄内北前ガニを含む主要ブランドも解説

 2025/11/29       ※このサイトには広告が含まれます カテゴリー: カニ

本ズワイガニとベニズワイガニの違い|味・見た目・価格を徹底比較|庄内北前ガニを含む主要ブランドも解説 アイキャッチ

本ズワイガニとベニズワイガニは、どちらも「ズワイガニ」の名が付くため同じ種類のように思われがちですが、味わい・甘み・身入り・水分量・価格帯・漁場の深さなど、実ははっきりとした違いがあります。
特に通販では、購入前に実物を手に取って確認できないため、「どちらを選んだら満足できるのか」という不安を抱える人が多く、正しい知識が購入後の満足度を大きく左右します。
本記事では、味の違い・食感・見た目・身の詰まり・価格差の理由・用途別の選び方 を整理しながら、本ズワイガニとベニズワイガニの違いを分かりやすく比較します。
さらに、本ズワイガニの有名ブランドである 越前ガニ・松葉ガニ・加能ガニ に加えて、日本海側で水揚げされる 庄内北前ガニ の特徴や魅力にも触れ、産地による味わいの違いもあわせて解説します。
「初めて買うけれど失敗したくない」「本ズワイと紅ズワイ、どっちが美味しいの?」「ブランドごとの特徴も知りたい」という方に向けて、迷わず選べる基礎知識をまとめました。
どちらを選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で紹介しているカニは北海蟹専門店「かに本舗」で購入できます。

北海蟹専門店「かに本舗」は、カニ通販専門店として年間1,000トン以上を買い付ける規模を持つ国内最大級のショップです。
大量仕入れにより、良質なカニを安定した価格で提供できるのが強みです。
産地からの独自ルートでの買い付けや、専門バイヤーによる厳しい品質チェックを行い、
鮮度・身入り・サイズにこだわったカニだけを取り扱っています。
用途や人数に応じた品揃えが豊富で、初めての方でも選びやすく、ギフトにも安心して使える信頼のお店です。

もくじ

①本ズワイガニとベニズワイガニはどう違う?

ベニズワイガニ
本ズワイガニベニズワイガニは、「ズワイガニ」という名前が共通するため同じ種類と思われがちですが、味の濃さ・身入り・食感・価格帯・生息する水深まで大きく異なります。この違いを知っておくことで、目的に合ったカニを選びやすくなります。

まずは両者の基本的な特徴を整理し、どんな違いがあるのかをわかりやすく紹介していきます。

②本ズワイガニとは?

本ズワイガニ
本ズワイガニは「ズワイガニ」と聞いて多くの人が思い浮かべる、もっとも代表的な「王道のカニ」です。甘みの強い身、しっかり詰まった脚肉、濃厚な蟹味噌など総合力が高く、全国でブランド化されているカニも、本ズワイガニがベースになっています。

まずはその基礎知識を整理します。

本ズワイガニの定義・生息域・学名

本ズワイガニの正式名称はズワイガニ(Chionoecetes opilio)。日本海・オホーツク海・北太平洋などの寒冷海域に生息し、水深200〜400mの冷たい海でゆっくり育つため、身が締まりやすく甘みが濃いのが特徴です。

本ズワイガニの味・身質の特徴(甘み・繊細さ・サイズ)

本ズワイガニの身は、繊細で上品な甘みがあり、脚肉の繊維が長く食べ応えがあります。
また、甲羅の蟹味噌は濃厚で旨みが強く、刺身かにすき焼きガニなど幅広い料理と相性が良い万能型です。サイズも比較的大きく、ブランド化されやすい理由にもなっています。

資源量・漁期・漁法のポイント

本ズワイガニは資源管理が厳しく、地域ごとに漁期が明確に定められています。漁期が短い=希少性が高いという背景があり、年によって資源量が変動するため価格が安定しにくい面もあります。主な漁法は底引き網漁です。

代表的なブランド(越前ガニ・松葉ガニ・加能ガニ・庄内北前ガニ)

本ズワイガニは全国でブランド化が進んでおり、産地ごとに味わいや評価が大きく異なります。

  • 越前ガニ(福井)|身の締まり・甘み・旨みのバランスが良い最高峰ブランド
  • 松葉ガニ(鳥取・兵庫・京都)|濃厚な旨みと太い脚が魅力、身の締まりがよく冬の味覚の代表格
  • 加能ガニ(石川)|甘さが強く香りも豊かな北陸ブランド
  • 庄内北前ガニ(山形)|希少性が高く、冷たい日本海が育てる強い甘みが特徴
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ズワイガニの脚

冬の贅沢は「本ズワイ」からはじまる。

冬の食卓を華やかにする本ズワイガニは、年末年始や家族の集まりにぴったり。
鍋・焼き・そのままでも美味しい、使い勝手のよい一杯です。

本ズワイガニを購入する

③ベニズワイガニとは?

ベニズワイガニ
ベニズワイガニは、近年「コスパの良さ」や扱いやすさから注目度が高まっているカニです。
近年では「コスパの良さ」や扱いやすさから注目を集めています。

鮮やかな赤色の見た目、みずみずしい柔らかな身、比較的手ごろな価格帯など、本ズワイガニとは異なる魅力があり、普段使いや鍋料理でも人気があります。

ここでは、ベニズワイガニの特徴を詳しく整理していきます。

ベニズワイガニの定義・生息域・学名

ベニズワイガニは、本ズワイガニ(Chionoecetes opilio)とは異なる「Chionoecetes japonicus」という別種のカニです。
生息水深は800〜2,000mで、これは海洋分類でいう「中深層(200〜1,000m)」から「漸深層(1,000〜4,000m)」にあたる深海域。

このような深い海に広く分布しているため、生息範囲が大きく、漁場が確保しやすいのが特徴です。日本海の深海は広く連続した地形のため、ベニズワイガニは比較的安定して水揚げが行われています。

味・食感の特徴(みずみずしさ・淡泊・甘み)

ベニズワイガニは水分量が多く、しっとりとしたみずみずしい身質が特徴です。味は本ズワイガニに比べると淡泊ですが、程よい甘みがあり、茹でガニやほぐし身料理で特に美味しく感じられます。

柔らかめの脚肉は食べやすく、幅広い料理に使いやすいカニです。

本ズワイガニより安価な理由(含水率・漁場・資源量)

ベニズワイガニが安価なのには明確な理由があります。

  • 高含水率で重量あたりの身の密度が低い
  • 深海に広く生息し、漁獲量が安定している
  • ブランド化が少なく、価格が上がりにくい

また鮮度落ちが早いため、ほとんどがボイル済みまたは冷凍品として流通しています。

高コスパとして人気がある用途

ベニズワイガニは「手軽にカニを楽しみたい」「量をしっかり食べたい」という場面で特に人気があります。

  • ほぐし身にしてカニ飯・カニチャーハンに
  • 濃い味つけの鍋・カニ味噌汁に使う
  • 家族で量を楽しみたい時や大人数向け

本ズワイガニほどの希少性・ブランド性はありませんが、手軽さとコストパフォーマンスの高さで支持されています。

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かにすき用食材

鍋にぴったり。甘くて食べやすいベニズワイガニ。

たっぷり食べたいときに嬉しいベニズワイガニ。
価格とボリュームのバランスがよく、冬の鍋・パーティーにも活躍します。

ベニズワイガニを購入する

④本ズワイガニとベニズワイガニの違いを比較|どちらが美味しい?

カニのほぐし身
本ズワイガニとベニズワイガニは同じ「ズワイガニ」の名を持ちながらも、「味の方向性」「身入り」「価格」「用途」が明確に異なります。
どちらが美味しいと感じるかは、求める味や食べ方によって変わるため、まずは違いのポイントを整理してから比較すると選びやすくなります。

本ズワイガニとベニズワイガニの比較表

本ズワイガニとベニズワイガニのそれぞれの特徴を一覧で比較できるようにまとめました。

項目 本ズワイガニ ベニズワイガニ
味の特徴 濃厚・上品な甘み・旨みが強い みずみずしく淡泊・軽い甘み
身の詰まり しっかり詰まり繊維質で食べ応えあり 水分が多く柔らかめ
甲羅味噌 濃厚、風味が強い 薄め・少なめ
価格帯 高め(ブランド化が多い) 比較的安価で買いやすい
代表ブランド 越前ガニ・松葉ガニ・加能ガニ・庄内北前ガニ 香住ガニ・越前紅ずわいがに・天喜紅蟹
向いている用途 ギフト・特別な日・刺身・焼き 鍋・味噌汁・カニ飯・普段使い

どちらが美味しいかは「求める味」で変わります。
濃厚さ・旨み・特別感を楽しみたいなら本ズワイガニ。軽めの甘みで食べやすさや量を重視するならベニズワイガニがおすすめです。

⑤用途別|本ズワイガニとベニズワイガニのおすすめの選び方

カニ市場
カニは種類によって味・身の密度・向いている料理が異なり、用途に合わせて選ぶことで満足度が大きく変わります。
ここでは「どんなシーンで食べたいか」を基準に、本ズワイガニとベニズワイガニの最適な選び方を整理します。

特別な日・ギフト・本格的な味を楽しみたい人へ

特別な日や贈り物には、見た目の良さ・味の濃さ・身の詰まりが重要です。この条件をしっかり満たすのが本ズワイガニです。
甘み・旨み・香りが濃く、刺身から焼きガニまで幅広く楽しめるため、品質重視の場面に最適です。

  • 本ズワイガニがおすすめ
  • 身の密度が高く、味の満足度が段違い
  • ブランドタグは贈り物として信頼できる
  • 刺身・焼きガニ・かにすきなど幅広く対応

普段使いで量を楽しみたい・コスパ重視の人へ

家庭料理や気軽な鍋料理を中心に楽しみたい場合は、手頃な価格で量を確保しやすいベニズワイガニが向いています。
みずみずしく優しい甘みがあり、味噌汁や鍋、ほぐし身料理とも相性が良いのが特徴です。

  • ベニズワイガニがおすすめ
  • 甘みはあるが軽めで、鍋・味噌汁に向く
  • ほぐし身料理(カニチャーハン・カニ雑炊)と相性◎
  • 同価格帯なら「量」を楽しめる

家族や大人数で“たくさん食べたい”場合

親族の集まりや大人数で囲む食卓では、扱いやすくコスパの良いベニズワイガニが人気です。脚セットやほぐし身は調理の手間も少なく、子どもでも食べやすいため、量を重視する場面でも使いやすい食材です。

  • ベニズワイガニの脚セット・ほぐし身が便利
  • 調理が簡単で、小さな子どもでも食べやすい

味噌の濃厚さを楽しみたい場合

甲羅味噌の濃厚さを楽しみたい場合は、本ズワイガニが圧倒的におすすめです。コク・香り・濃度のどれも強く、甲羅焼きや味噌を使った料理で違いがはっきり出ます。

  • 本ズワイガニ一択
  • 味噌の濃度・旨みが別格

⑥ 本ズワイガニのブランド蟹|全国の代表的な4ブランド

ズワイガニ

本ズワイガニは、日本各地で独自の基準によってブランド化されており、産地ごとに味わい・身入り・旬・サイズに個性が出るのが特徴です。ブランドタグが付けられたズワイガニは、産地証明が明確で品質の安定性が高いため、贈り物や特別な食事として選ばれることが多くなっています。

ここでは、全国的に知られる本ズワイガニの代表ブランドを紹介し、味の傾向や特徴を整理していきます。

越前ガニ(福井県)

越前ガニは福井県を代表する本ズワイガニで、黄色いタグが象徴です。
日本を代表するブランド蟹として全国的な知名度があり、味・身入り・香りなど、いずれの面でも高い評価を得ています。

  • 全体のバランスが非常に良く、甘みが強い
  • 脚が太く身がしっかり詰まる
  • 旨み・香りにも優れ、贈答用として圧倒的な人気

「ブランド蟹といえば越前ガニ」と言われるほどの存在で、取り扱い量も安定しています。

松葉ガニ(山陰:鳥取・兵庫・京都)

山陰地方で水揚げされる本ズワイガニの総称が「松葉ガニ」です。
産地によってタグの色が異なり、漁港ごとに選別基準が設けられています。

  • 脚が太く、身質が締まっている
  • 甘みと旨みのバランスがよく、濃厚な味
  • 地域全体でブランド管理が進んでおり信頼性が高い

冬の名物として全国区の人気を誇り、本ズワイガニブランドの中でも固定ファンが多いのが特徴です。

加能ガニ(石川県)

石川県で水揚げされる本ズワイガニで、青いタグが目印です。

  • 上品な甘さと香りが際立つ
  • 身の繊維がしっかりして食べ応えがある
  • 加工・選別の基準が厳しく、品質のムラが少ない

近年はさらに人気が上昇し、全国的に注目されるブランドのひとつになっています。

庄内北前ガニ(山形県・庄内浜)

庄内北前ガニは、山形県の庄内浜で水揚げされる本ズワイガニに付けられる地域ブランドです。
冷たい日本海の寒流で育つため身が締まり、甘みと旨みが凝縮されるのが特徴です。

  • 身の締まりが強く、旨みが濃い
  • 選別基準(サイズ・活状態など)を満たした個体にブランドタグが付く
  • 流通量が限られ、希少性が高いブランド蟹

※庄内北前ガニについては、このあと「⑧ 山形県のブランド蟹」で、天喜紅蟹(紅ズワイ)とあわせて詳しく紹介します。

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⑦ ベニズワイガニのブランド蟹|香住ガニ・越前紅ずわいがに・天喜紅蟹

ベニズワイガニ

ベニズワイガニは深海に広く分布し水揚げ量が安定していることから、一般には「コスパの良いカニ」というイメージが強いですが、近年は品質基準や選別体制を整えた地域ブランド化が進みつつあります。

ここでは、現在ブランドとして扱われているベニズワイガニを紹介し、それぞれの特徴や味の傾向を分かりやすくまとめます。

香住ガニ(兵庫県)

香住(かすみ)ガニは、兵庫県香美町・香住漁港で水揚げされるベニズワイガニのブランドです。
歴史あるブランドで、全国的な認知度も高く、ベニズワイガニのなかでは最も有名なブランドと言われています。

  • 濃い紅色が美しく、見た目のインパクトが強い
  • 脚の身はしっとり柔らかく、甘みがはっきり
  • ボイル技術の高い加工場が多く、品質が安定している
  • タグ付きで産地証明が明確

「香住ガニ=ベニズワイの高級ブランド」というイメージが定着しており、旅行者・通販ともに人気があります。

越前紅ずわいがに(福井県)

越前ガニ(本ズワイ)で有名な福井県では、ベニズワイガニも独自の基準でブランド化されています。

  • 越前漁港の水揚げで鮮度が良い
  • 甘みが強く、しっとり柔らかい食感
  • 選別基準を満たした個体のみがブランド蟹として取り扱われる

越前地方はもともとズワイガニの品質評価が非常に高い地域で、そのノウハウを活かしたベニズワイガニのブランドが「越前紅ずわいがに」です。

「越前×ベニズワイ」は珍しい組み合わせですが、品質の高さから徐々に認知が広がりつつあります。

天喜紅蟹(山形県・庄内)

山形県庄内浜でブランド化が始まった、新しい紅ズワイガニの地域ブランドです。
サイズ・身入り・鮮度など、複数の基準を満たした個体に「天喜(てんき)」タグが付けられます。

  • 肉厚でみずみずしく、甘みがしっかり
  • 選別基準が厳しく、ブランド化の取り組みはまだ新しい
  • 庄内浜の水温の低さが、身の締まりと味の濃さにつながる
  • 生産量が限られ、希少性が高い

全国的にはまだ新しいブランドですが、庄内浜の紅ズワイガニの価値を高めるブランドとして注目されています。
こちらも、後述の「⑧ 山形県のブランド蟹」の章で詳しく紹介します。

⑧ 山形県のブランド蟹|庄内北前ガニ(本ズワイ)と天喜紅蟹(紅ズワイ)

庄内の海

山形県・庄内浜では、本ズワイガニとベニズワイガニの双方が水揚げされており、それぞれに地域ブランドが設けられています。
日本海の冷たい海流に育まれた庄内の海は、身の締まり・甘み・旨みが際立つカニが獲れることで知られ、地元市場や飲食店で冬のごちそうとして親しまれています。

庄内北前ガニ(本ズワイガニ)

庄内北前ガニは、庄内浜で水揚げされるオスの本ズワイガニのうち、厳しい基準を満たした個体に付与されるブランドタグです。
低水温の日本海で育つことで身が締まり、噛むほどに広がる甘みと旨みが特徴です。

庄内北前ガニの特徴

  • 日本海の寒流に育つため、身がぎっしり詰まる
  • 甲羅幅や活状態など、一定の基準を満たした個体にだけタグが付く
  • 身の繊維がしっかりしており、刺身・焼きガニ・かにすきまで万能
  • 水揚げ量が全国ブランドと比べ多くなく、希少性が高い

全国の越前・松葉・加能といったブランドに比べると流通量は少ないものの、品質の安定性は非常に高いブランド蟹です。
庄内北前ガニは主に庄内の市場で消費されるため、通販では数が限られ、現地で味わう価値の高い本ズワイガニといえます。

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天喜紅蟹(紅ズワイガニ)

天喜紅蟹(てんきべにがに)は、庄内浜で近年ブランド化されたベニズワイガニです。
深海で育つ紅ズワイガニの中でも、身入り・大きさ・鮮度など複数の基準をクリアした個体にだけ「天喜」タグが付与されます。

天喜紅蟹の特徴

  • 深海(中深層~漸深層)で育つベニズワイガニ特有のしっとりした身質
  • ボイル後の鮮やかな紅色が美しい
  • 甘みがあり、ほぐし身料理・鍋料理にも相性が良い
  • ブランド開始から日が浅く、今後の展開が注目される新ブランド
  • 生産量が限られ、現時点では入手しやすい地域が限られる

庄内北前ガニと同様に、天喜紅蟹も庄内浜の自然環境が生む良質な海産物を象徴するブランドとして期待されています。

庄内浜のブランド蟹に共通する魅力

庄内のブランド蟹には、本ズワイ・紅ズワイいずれにも共通する特徴があります。

  • 冬の日本海の低水温で身が締まり、食べ応えがある
  • 地元市場での選別基準が厳しく、品質が安定
  • 流通量が多くなく、希少価値が高い
  • 鮮度の良い「活ガニ」や「浜茹でガニ」が多く、味の劣化が少ない

庄内浜は、全国的な知名度こそ越前や松葉ほど高くありませんが、その分「地元ならではの隠れた名ブランド」として、食通から評価される地域です。

庄内のブランド蟹は現地での消費が中心

庄内北前ガニ・天喜紅蟹ともに、市場や地元飲食店での消費が中心で、流通量は全国ブランドより少なめです。
そのため通販では取り扱いが限られており、「現地でしか味わえない希少なカニ」としての価値が高いのも特徴です。

旅行や帰省の際に、庄内浜の冬の味覚として楽しむ人が多く、地元の冬の食文化を支える存在になっています。

⑨ 通販で購入するときに注意したいポイント

箱に入ったカニ

通販でカニを購入する際は、写真だけでは分からない情報が多く、思わぬ失敗につながることがあります。とくに「サイズ表記」「可食部重量」「冷凍方法」などは、知っているかどうかで満足度が大きく変わるポイントです。

ここでは、購入前に必ず確認しておきたい要点を整理します。

サイズ表記(L・2L・3L・何肩・kg)の確認

カニのサイズ表記は販売店ごとに基準が異なるため、「L=大きい」「〇kgだから多い」と単純に判断できません。

  • 重量(正味重量 or 総重量)
  • 肩数・杯数(何杯分か)
  • 写真の見た目と大きさの整合性

重量だけで判断せず、「重量+肩数+写真」の3点で判断すると失敗が減ります。

総重量と可食部重量の違い

「総重量1kg」と書かれていても、その多くが殻の重さであることがあります。満足度を左右するのは 実際に食べられる“可食部の量” です。

  • 可食部重量が記載されている商品は安心度が高い
  • 殻が軽い紅ズワイは、見た目より食べられる部分が少ない場合もある

通販では、可食部の記載や説明がある商品を優先すると間違いがありません。

ブランドタグの有無

越前・松葉・加能・庄内北前ガニ・天喜紅蟹など、各産地で管理されているブランド蟹には「地域ごとのタグ」が付けられます。

  • 産地・水揚げ港・漁船が明確
  • 選別基準をクリアした品質で安心
  • 贈答用として信頼できる

ブランドが必要な場面(ギフト・特別な食事)では、タグ付きが最も安全です。

活・ボイル・冷凍の違いを理解して選ぶ

通販では同じ種類のカニでも、状態によって味・鮮度・扱いやすさが大きく変わります。

● 活(生きた状態)

  • もっとも鮮度が良く、刺身や半生で味わえる。ただし初心者には扱いが難しい
  • 甘み・旨みが最も強い
  • 下処理や加熱のタイミングに慣れが必要

● ボイル(ゆで済み)

  • 最も手軽で、届いてすぐ食べられる
  • 味の良し悪しは「茹で技術」に依存するため、ショップ選びが重要
  • 食べやすい
  • 贈答用にも向く

● 冷凍(生冷凍・急速冷凍・グレーズ加工)

  • 通販で最も流通量が多い
  • 品質は「冷凍方法」と「解凍方法」で大きく変わる
  • 急速冷凍は旨みを閉じ込める
  • グレーズ量が多すぎると実際の身が少ない

迷ったら「急速冷凍 × ボイル済 × ブランドタグ付き」が安心

初めて通販でカニを買う方は、以下の組み合わせが最も失敗しにくいです。

  • 急速冷凍(鮮度が保たれやすい)
  • ボイル済(調理の失敗が少ない)
  • ブランドタグ付き(品質保証)

「届いてすぐ美味しく食べられる」「写真とのギャップが少ない」ため、通販初心者でも安心して選べます。

まとめ|違いを知ると選びやすくなる

本ズワイガニとベニズワイガニは同じ「ズワイガニ」の仲間ですが、味・身質・価格帯・向いている用途が明確に異なります。
本ズワイガニは甘みが濃く、身の密度が高く、蟹味噌の品質も優れているため、特別な日やギフト、しっかり味わいたい食事に最適です。

一方、ベニズワイガニはみずみずしく食べやすい味わいで、鍋や味噌汁・ほぐし身料理など、普段使いで量を楽しみたい場面に向いています。

どちらが「美味しい」かは用途や好みによって変わるため、まずは以下のポイントを基準に選ぶと失敗がありません。

  • 濃厚な甘みや特別感を求める → 本ズワイガニ
  • 家族でたっぷり食べたい・鍋中心なら → ベニズワイガニ
  • ブランドの味を楽しみたい → 越前・松葉・加能・庄内北前ガニ・香住ガニ・越前紅ずわいがに・天喜紅蟹
  • 通販では重量・タグの有無・冷凍方法の確認が必須

種類ごとの特徴を理解しておくことで、「写真では分からなかった」「思ったより身が少ない」という失敗を避けられます。

自分の食べたいシーンに合ったカニを選び、ぜひ満足度の高い「冬のごちそう時間」を楽しんでください。

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