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【山形・上山市】 家族で遊んで学べる「エネルギー回収施設(川口)」|ごみがエネルギーに生まれ変わる奇跡を見学しよう!

 2025/09/12    ※このサイトには広告が含まれます カテゴリー: おでかけ

【山形・上山市】 家族で遊んで学べる「エネルギー回収施設(川口)」|ごみがエネルギーに生まれ変わる奇跡を見学しよう! アイキャッチ

皆さんこんにちは!今回は、山形県上山市にある、親子で学べる最新のごみ処理施設「エネルギー回収施設(川口)」の見学にいってきました!

大型遊具のある公園や足湯、見学コーナーも併設されており、子どもから大人まで楽しみながら環境について学べる施設なんです。
週末には家族連れなどで賑わい、周辺には他にも魅力的なスポットがたくさんあるので、充実したおでかけができますよ!

今回は、勉強しながら楽しめる「エネルギー回収施設(川口)」の体験レポートをご紹介します。
家族でのお出かけスポットを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

エネルギー回収施設(川口)ってどんな施設?

エネルギー回収施設(川口)_外観
エネルギー回収施設(川口)の外観

エネルギー回収施設(川口)は、山形県上山市川口地区にあるごみ処理施設です。国道13号線沿いを走っていると大きな煙突とカラフルな遊具が見えてくるので、ご存じの方も多いかもしれません。

2018年12月に運転開始した比較的新しい施設で、山形市・上山市・山辺町・中山町の2市2町が共同で整備しました。
山形新幹線の線路のすぐ脇に立地しており、新幹線や在来線の電車が間近で見られるロケーションも子どもには嬉しいポイント。

単なるごみ処理場とは思えない充実ぶりで、敷地内には「こどもふれあい広場」という公園や足湯も併設されています。
また施設内にはゴミ処理の流れや環境について学べる展示も多く、子どもたちが楽しみながら「ごみの行方」や「リサイクルの大切さ」を理解できる工夫が凝らされています。

こうした取り組みが評価され、エネルギー回収施設(川口)は地域の循環型社会実現に貢献するモデル施設となっています。
家族連れの人気が高く、天気の良い休日には約200人もの来訪者があるそうです。

 

施設名 エネルギー回収施設(川口)
電話番号 023-672-2115
営業時間 9:00〜17:00(無料・予約不要)
定休日 水曜日・年末年始
施設外の開館期間 開放期間 4月1日~11月30日
冬期閉鎖 12月1日~3月31日 ※遊具及び屋外便所等は利用できません。
住所 〒999-3245 山形県上山市川口字五反田854-1
アクセス かみのやま温泉駅から車で約15分(基本は車利用がおすすめ)
駐車場 あり(EV急速充電器あり)
公式HP・SNS エネルギー回収施設(川口)公式ホームページ

そもそも「エネルギー回収施設」ってなに?何が行われている場所?

エネルギー回収施設(川口)_ごみ処理の流れ
ごみ処理の説明図

エネルギー回収施設(川口)は、一言で言うと「ゴミ発電所」です。

山形市・上山市など地域の家庭から出る「燃やせるごみ」を1日あたり約130トン受け入れ、最新式の高温焼却炉で燃やしています。

そして焼却の熱で蒸気を作り、最大3,220kWのタービン発電機を回すことで電気を生み出します。こうして作られた電気は施設内の機械や照明に使われるほか、大部分は電力会社を通じて周辺の学校や公共施設へ送られています。

つまり、家庭のゴミが地域のエネルギー源に生まれ変わっているんですね!施設名が「エネルギー回収施設」となっているのも、ゴミから新しいエネルギーを生み出して化石燃料の代わりに活用する取り組み(サーマルリサイクル)によるものです。

施設で受け入れているのは「燃やせるゴミ」だけ!

この施設で受け入れているのは燃やせるゴミだけです。紙くずや生ごみ、プラスチックなどの可燃物以外の資源ごみや不燃物は各家庭で分別し、別の方法でリサイクル・処理されます。
適切に分別された「燃やせるゴミ」だけを集中的に燃やすことで、効率よくエネルギー回収ができるしくみです。

さらに、この施設では「流動床式ガス化溶融炉」という先進技術を採用しており、ゴミを850〜1,200℃もの高温でガス化・溶融処理します。
このおかげで焼却灰の容積を大幅に減らし、金属類を溶かして回収・再利用することも可能になっています。

一番の見どころは施設見学!ゴミ回収クレーンの見学や体験コーナーも

エネルギー回収施設(川口)_ゴミピットとクレーン
エネルギー回収施設(川口)のゴミピットとクレーン(巨大な爪)が稼働している様子。20階建てビルがすっぽり入る規模のピットに圧倒されます。

この施設最大の目玉は、なんといっても工場内部の「自由見学コーナー」です。

施設の玄関を入って階段で2階に上がると、大きな窓越しに実際のゴミ処理の様子を見下ろせる見学フロアがあります。
そこには巨大なゴミピット(ごみ貯留槽)が広がっており、クレーンで山積みのゴミをかき混ぜたり焼却炉に投入したりするダイナミックな光景を間近に観察できます。

実際に訪れた家族連れのレポートでも、子ども達が大きなクレーンに「がんばれー!」と声援を送っていたと紹介されています。
まるで工場アニメの世界に入り込んだような迫力で、大人でも思わず見入ってしまいました。

環境について楽しく学べる体験コーナーも!

エネルギー回収施設(川口)_体験展示1
楽しく学べる体験コーナー

見学フロアには他にも、環境について楽しく学べる体験展示が用意されています。

例えば自転車を漕いで発電し、家電製品を動かすのに何ワット必要か体感できる「ロボエネ発電体験コーナー」や、クイズに答えながらリサイクル知識を深められる環境クイズコーナーなど、ゲーム感覚で学べる工夫が盛りだくさんです。

エネルギー回収施設(川口)_体験展示2
グループでも楽しめるように工夫されている体験コーナー

また館内の床にも焼却炉の温度を示す550℃のフロアシートが貼られているなどの工夫がされており楽しませてくれます。
小さな子向けにはゴミ収集車のプラモデルやミニチュア焼却炉の模型展示もあり、社会科見学にもってこいの内容です。

事前予約をすれば職員の方が案内してくれる解説付き見学(平日限定)も可能ですが、基本的には予約不要・料金無料で誰でも自由に見学できます。

【子供に大人気!】施設の目の前には遊具がある大きな公園も

エネルギー回収施設(川口)_こどもふれあい広場
「こどもふれあい広場」の大型遊具。焼却施設のクレーンや炉をモチーフにしたカラフルな遊具が目印です。

施設敷地内には広々とした芝生の公園「こどもふれあい広場」が整備されていて、子供たちに大人気の遊び場となっています。

まず目を引くのが、巨大なコンビネーション遊具。赤や黄色で彩られた大型遊具には滑り台が大小合わせて3本も付いていて、階段やはしご、ネットクライミングなど様々なアスレチック要素が組み込まれています。

実はこの遊具、焼却施設の仕組みをモデルにデザインされていて、「鉄」 「アルミ」 「スラグ」など施設で出る素材名が書かれていたり、ゴミクレーンを模した階段があったりとユニークな作りになっています。

随所に環境キャラクターの「ロボエネくん」が描かれ、遊びながら自然とゴミ処理の流れを学べる仕掛けになっています。また大型遊具のすぐ隣には幼児向けの可愛いトラック型の小型遊具もあり、小さなお子さんでも安心して遊べます。

さらに健康遊具(ぶら下がり棒や腰ひねり器具など)も設置されており、大人も一緒に体を動かせるようになっています。

散策路も魅力!希少な生き物との出会いも?

エネルギー回収施設(川口)_案内板
ふるさとの森やふるさとの池への案内看板

園内には遊具だけでなく散策路も整備され、施設周囲の里山を活かしたふるさとの森やふるさとの池へと続いています。

春には山野草や新緑、秋には紅葉など四季折々の自然を楽しめるほか、池ではオタマジャクシやアメンボなど生き物探しもできます。サンショウウオが生息していることも確認されているので、子どもたちにとって小さな自然探検の場にもなりますね!

「ゴミ処理場=環境破壊」ではなく、周囲の生態系を守り育てていることが伝わるのも素敵ですね。

なお、公園の利用時間は午前9時から午後5時までで、冬季(12月1日〜3月31日)は積雪のため閉鎖となります。
4〜11月の開放期間中は水曜日や施設休業日でも公園は自由に出入り可能で、駐車場や屋外トイレも利用できます。

公園内にはベンチ付きの東屋(日陰スペース)もあり、お弁当を食べたり休憩したりするのにぴったりです。

また多機能トイレにはおむつ替えシートもあり、自動販売機が敷地内に設置されているので、子供連れの方が利用しやすい公園となっています。

なんと足湯まである!大人も子供もほっと一息

エネルギー回収施設(川口)_歩行型の足湯
珍しい「歩行型」の足湯。残念ながら私が訪れたときは丁度点検中でした。

エネルギー回収施設(川口)では、園児からお年寄りまで幅広い世代に環境施設へ親しみを持ってもらおうと、なんと足湯(歩行型足湯)まで併設しています。
建物と公園の間に設けられた浅い流れの足湯で、歩きながら足を温められるユニークなスタイルです。

もちろん温泉ではなく、焼却施設で発生した蒸気の余熱を利用してお湯を沸かしています。ゴミを燃やす熱で足湯まで沸かしてしまうとは、まさにエネルギーの有効活用ですね!
利用時間は9:00~17:00で、公園と同じく自由に入ることができます。

「歩行型」という名前の通り歩いて移動できる長さがあり、みんなで横並びで足湯につかる普通の温泉施設とは一味違った楽しさがあります。遊び疲れた足を癒すのにもぴったりなので、大人の方にもお勧めです。
夏場は水温がぬるめでちょうど良いですが、真冬の厳寒期には足湯設備自体がお休みになる場合もあるようです。
また、施設休業日(水曜日)には足湯も利用できませんので、注意してください。

自然に優しいEV用急速充電スポットも

エネルギー回収施設(川口)には、環境に優しいお出かけをサポートする電気自動車(EV)用急速充電器が駐車場内に設置されています。
EVユーザーにとっては充電スポットがあると助かりますよね。

しかもこの充電器、施設の休業日である水曜日や冬期閉鎖期間(12〜3月)でも利用可能となっています。
施設がお休みの日でも駐車場に入って充電だけさせてもらえるので、大変ありがたいサービスですね。

エネルギー回収施設(川口)と一緒に立ち寄りたい!充実の周辺スポットを紹介

エネルギー回収施設(川口)だけでも盛りだくさんですが、実は周辺エリアにも家族で楽しめる魅力的なスポットがたくさんあります。
一度上山を訪れたら、「ゴミ処理場見学+α」でぜひ色々な場所に足を延ばしてみましょう。

ここからは、施設の近くにあるオススメ観光スポットをいくつかご紹介します。

釣りと紅葉が楽しめる!前川ダム(まえかわダム)

エネルギー回収施設(川口)_前川ダム
「前川ダム」

エネルギー回収施設から程近い山あいには、「前川ダム」という大きなダムがあります。昭和57年(1982年)に完成した山形県内で2番目の規模を誇る治水ダムで、上山市街地を洪水から守るために造られました。

川の本流を直接せき止めるのではなく、南陽市側から分水して谷あいの貯水池に溜め込むという全国的にも珍しい「河道外貯留」方式を採用しています。
ダム湖(忠川湖)は静かな山里に抱かれ、四季折々の風景が魅力であり、特に秋は湖畔の木々が紅葉で真っ赤に染まり、その美しさは東北屈指とも称えられます。

晴れた日にダム展望所から眺める湖と紅葉のコントラストはため息が出るほどで、カメラを持って出かけたくなります。釣り好きの間ではヘラブナ釣りの名所としても知られており、休日にはのんびり釣り糸を垂れる人の姿も見られます。

ダム直下には公園や休憩施設はありませんが、静かな水辺で自然を満喫できるスポットです。

お子様に大人気!上山市総合子どもセンター「めんごりあ」

「めんごりあ」は、上山市街地にある「室内型の子ども遊び場&子育て支援施設」です。
山形弁で「めんごい(=かわいい)」と英語の「エリア(area)」を組み合わせて名付けられたユニークな名前で、その名の通り子ども達の“かわいいエリア”となっています。

0歳から小学生までの子どもと保護者が利用でき、屋内に大型遊具やボールプール、本のコーナーなどが揃い、天候を気にせず思い切り遊べるスポットです。

また子育てサークルの活動や親子向けイベントも頻繁に開催されており、親同士の交流や子育て相談ができる場としての役割も果たしています。
利用料は「無料」で予約も不要なので、ちょっと時間が空いた時にふらっと立ち寄れる気軽さも魅力。開館時間は9:00~17:00、毎月第2・第4水曜日と年始(1月1日)のみ休館となっています。

ボールプールに滑り台、ネットクライミングなど体を動かせる遊具から、おままごとや木のおもちゃ、絵本コーナーまで幅広い遊びが楽しめ、雨の日や寒い冬でも子ども達の元気を発散させることができます。

誰もが知る唯一無二の上山城(月岡公園)はこちら!

上山市街地の中心部、小高い丘の上にそびえるのが「上山城」です。戦国時代から江戸時代にかけて上山藩の居城があった場所で、現在建っているお城は1982年に旧城の二の丸跡地に復元された模擬天守になっています。

中は郷土資料館になっており、上山藩の歴史や最上義光・松平藤井氏といった城主に関する資料、甲冑や刀剣のレプリカなどが展示されています。お城の周囲は「月岡公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。

特に春は桜の名所として有名で、ソメイヨシノやシダレザクラなど約80本の桜が一斉に咲き誇り、お城を取り囲む風景は見事です。
上山城正門前から眺める天守と桜のコラボレーションや、高台から望む蔵王連峰と桜の対比は圧巻で、毎年多くの花見客で賑わいます。

さらに、公園内にはブランコやすべり台付きジャングルジムなどの遊具も設置されているので、子ども達も退屈しません。
お城の入館は有料ですが、天守最上階から市街地を一望できますので時間があればぜひ見学をお勧めします。

東北最大級!遊園地リナワールド & リナビーチ

上山市には東北最大級の遊園地「リナワールド」があります。昭和44年(1969年)開園の歴史ある遊園地で、昔から家族旅行の定番スポットとして親しまれてきました。
園内には観覧車やジェットコースター、メリーゴーラウンドにゴーカートなど約30種類以上のアトラクションがあり、小さなお子さんから絶叫マシン好きの大人まで幅広く楽しめます。

アンパンマンやプリキュアといったキャラクターショーが開催されることも多く、東北地方のファミリー層にとって欠かせない遊園地です。夏季にはリナワールド内にプールエリア「リナビーチ」がオープンします。

全長120mの流れるプールや小さな子向けの浅いプール、さらにウォータースライダーなどがあり、夏休みシーズンは遊園地と合わせて家族連れで大いに賑わう人気スポットです。

まとめ

エネルギー回収施設(川口)_断面模型
エネルギー回収施設(川口)の断面模型

エネルギー回収施設(川口)は遊び心いっぱいでまるでテーマパークのような施設です。

【ゴミを電気に変える仕組み】を実際に見学できる体験は、子ども達に環境やエネルギーの大切さを教える絶好の機会になりますし、大人にとっても「へぇ!」と新発見の連続でした。
加えて、公園の遊具や足湯でリラックスしたり、自然の中を散策したりと、一箇所で何度も美味しい時間を過ごせるのが魅力です。

楽しみながら学べる体験が、きっと素敵な夏休みや週末の思い出になるでしょう。お子様にとっては「ゴミの日」が待ち遠しくなるかもしれません。
環境への優しい関心が芽生えるファミリーお出かけスポットを上山市でぜひ体験してみてください。

さらに深掘りしてみる?!

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