【宮城・蔵王】蔵王のお釜と刈田嶺神社|神秘の火口湖・お釜と山上の社を巡る

2025/12/09 2025/12/06 ※このサイトには広告が含まれます　カテゴリー: 参拝

山形県と宮城県の県境にある「蔵王のお釜」は、エメラルドグリーンの湖面が天候や光の加減で変化します。その神秘さと美しさからとても有名な観光地です。

蔵王のお釜を見下ろす蔵王連峰の頂に「蔵王刈田嶺神社」があります。観光の方はお釜がメインだと思いますが、こちらの神社も昔「蔵王大権現社」として、修験道の本尊が祀られていた由緒ある神社です。
そして山頂付近のレストハウスには、美味しい食べ物やお土産屋さんが充実しています。

今回は、蔵王のお釜と蔵王刈田嶺神社、蔵王山頂レストハウスについてレポートします。

神秘的な「蔵王のお釜」とは？晴天時に見るのがオススメな理由

蔵王（ざおう）のお釜は、宮城県と山形県の県境に連なる蔵王連峰にある火口湖で、蔵王のシンボルとしてとても有名な観光名所です。
晴れた日は湖面がエメラルドグリーンに輝き、その神秘的な美しさから「五色沼（ごしきぬま）」とも呼ばれています。
このエメラルドグリーンのお釜を見るのなら、晴天がオススメです。
晴天の日にはエメラルドグリーンの湖面と茶色の火口、そして抜けるような青空が重なり、絵画のような美しい風景に出会えますよ！

山形市内が晴れていても蔵王山に雲がある時は、山頂はガス（濃い霧）が掛かっていてお釜は見えないんです。天候によっては山頂で少し待つと、ガスが流れた合間にお釜を見ることができ、霧の中に浮かぶお釜もまた趣がありますが、やっぱり晴天の日に見るのが断然おすすめです！

かつて蔵王大権現と呼ばれた山岳信仰の社「蔵王刈田嶺神社」とは？

蔵王刈田嶺神社（ざおうかったみねじんじゃ）は、蔵王連峰の山頂付近に鎮座する神社で、古くから蔵王の山岳信仰の中心として大切にされてきました。標高およそ1,700mに位置し、晴れた日は雄大な山並みやお釜を一望できる絶景スポットとしても人気があります。

かつて蔵王山頂には、修験道（山岳信仰）の本尊である蔵王大権現を祀る「蔵王大権現社」が鎮座していました。江戸時代後期には、御利益を求める人々による蔵王参詣が盛んになり、この山頂の蔵王大権現に参拝することが目的とされました。
明治時代初期に神仏分離令が出された際、この神社は仏教的な「蔵王大権現」から神道的な「水分神社（みくまりじんじゃ）」へ改称し、さらに現在の「蔵王刈田嶺神社奥宮」へと改められました。

御祭神の水分神は「水の分配を司る神」であり、農業に必要な水や、子授かり・安産（水の恵み）に関する御利益があるとされています。
その名残りなのか、今でも御朱印には「蔵王大権現」と記されています。

絶景の山頂へ！蔵王刈田嶺神社を参拝

蔵王刈田嶺神社は、刈田山頂駐車場から徒歩で10分ほど坂をのぼったところにあります。

右手の刈田岳山頂を目指してひたすら歩いていきます。晴天が気持ちいいです！

近いようで遠い山頂の蔵王刈田嶺神社。
まだまだ社殿が小さく見えますね。

広い歩道があるのですが、砂利道になっていて手すりも無いため、足腰の弱い方は注意が必要です。

ちょっと息が上がってきたので、左手にあるお釜を見ながらゆっくりと登っていきます。冷たい風が心地良い。

鳥居をくぐり境内に入ると、御朱印待ちの長蛇の列！
何度か来ていますが、こんなに並んでいるのは初めてです。

御朱印の列に並ぼうか迷ったのですが、やはり山頂は寒いのです。薄着だったので長時間並ぶのは無理だと思い今回は諦めることにしました。
御朱印を頂きたい方は、時間に余裕を持って、それから寒さ対策も忘れずに！

写真右手の小さい建物が授与所です。参拝は御朱印で並ぶ方の脇を通り写真左側の建物です。
参拝者の列も少し出来ていました。

毎年雪にすっぽりと埋もれる社殿は、コンクリートで頑丈に出来ていましたが、やはり風化は激しいようです。

毎日山形市内から蔵王山を拝んでいる私は、蔵王の神様に日々の感謝を伝えました。
もともと修験道のご本尊と言うことで、とてもキリリとした力強さを感じる神社でした。

脇から見ると、社殿は高い石垣で囲まれています。2年前に参拝に来たときは、この石垣の隙間からオコジョのような小動物が顔を出して、とても可愛かったです。
こんな高くて草木が無いところにも生き物がいるんですね。

社務所のお守りコーナーの写真を撮らせていただきました。
右奥に神主さんの後ろ姿が見えますが、お一人で御朱印を書いていらっしゃるようです。

この日は本当に天気が良くて、まさに「お釜日和」でした。
やはり晴天がオススメです。

宮城城県側もバッチリみえました。

蔵王山頂レストハウスにはお土産も食べ物もいっぱい！

蔵王山頂レストハウスは、観光客や登山者のための休憩や食事、トイレ、お土産屋さんなどが有る施設です。蔵王ハイラインの終点にある刈田山頂駐車場から徒歩3分のところにあります。

レストハウスは、１階がトイレや休憩場所、お土産・軽食のお店があり、2階は約240名収容可能なレストランとなっています。

山形県や宮城県のお土産がずらり。私の大好きなロングセラーの焼菓子・蔵王銘菓「樹氷ロマン」もあります。

お釜Tシャツもたくさん種類がありました。
左側奥、Tシャツの下の方にあるのは、あの宮城県で超有名な「商売繁盛・開運の神様」仙台四郎さんの暖簾ですね（シブイ！）

そして軽食ブースは、美味しそうなものがずら～り。

何を食べようか悩んでしまいます。

おにぎりやあげもちも熱々で美味しそう‼！食欲をそそるラインナップです！

私は、身体が冷え切っていたので、温かい甘酒と肉巻きにぎりとずんだ団子を買いました。
休憩コーナーの椅子に座り蔵王の山々を見ながらいただきました。

肉巻きにぎりは豚肉がご飯にぐるぐる巻かれ、しかも中のご飯にも味がしっかりしみていてとても美味しいです。
ずんだもたっぷりと団子に乗っかって、大満足でした。
最後に甘酒をすすり、贅沢な時間をかみしめました。

2階のレストランには行きませんでしたが、たくさんのメニューがあるようです。
名物メニューは「JAPAN-X-釜カツ丼」。ボリュームがあって美味しそうですね。
悪天候でお釜が見えない時に、ここで休憩しながら天候の回復を待つ人も多くいるようです。

蔵王のお釜と蔵王刈田嶺神社へのアクセス方法

蔵王のお釜に車で簡単にアクセスするには、下記の方法がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
① 蔵王エコーラインを走行します。
② 県境付近で、お釜へ向かう有料道路「蔵王ハイライン」（全長2.5km、普通車600円）へ分岐します。
③ 蔵王ハイラインの終点にある刈田山頂駐車場に駐車します（無料）。
④ 駐車場から御釜展望台まで徒歩約3分で到着します。

アクセス時間目安としては、東北自動車道からだと白石ICまたは村田ICから車で約1時間です。山形自動車道からだと山形上山ICから車で約1時間です。

スポット名	蔵王のお釜、蔵王刈田嶺神社
電話番号	0224-34-2620　（刈田嶺神社）
休業期間	11月上旬から翌年4月下旬頃
住　所	〒989-0500　宮城県刈田郡七ヶ宿町刈田岳山頂
アクセス	東北自動車道「村田IC」または「白石IC」から車で約１時間
駐車場	あり
公式HP・SNS	蔵王町観光物産協会