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【山形・河北町】歴史を受け継ぐ「中華・軽食 大勝軒」|“幻のつけ麺”を実食

 2026/10/15       ※このサイトには広告が含まれます カテゴリー: ラーメン

【山形・河北町】歴史を受け継ぐ「中華・軽食 大勝軒」|“幻のつけ麺”を実食 アイキャッチ

山形県河北町、国道287号線沿い。谷地橋を渡ってすぐのところに、ペパーミントグリーンの建物が見えてきます。
ここが「中華・軽食 大勝軒」です。

「山形つけ麺発祥の店」を掲げるこちらのお店。町中華らしく、さまざまなメニューが並ぶなか、メニューのトップに記されているのが「元祖つけそば(つけ麺)」です。
山形県の、それも河北町で「大勝軒」を名乗り、「元祖つけそば」を掲げるお店。
果たして、この「元祖つけそば」とは、どのような一杯なのでしょうか。

今回は、実際にお店を訪れ、歴史ある「元祖つけそば」を味わってきました。
その味わいを、実食レポートとしてお届けします。

なぜ、山形県河北町に「大勝軒」?

ラーメン好きの方なら、「大勝軒」と聞いて、東京・東池袋の「大勝軒」、そして創業者である山岸一雄氏を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
山岸氏は、「特製もりそば」と呼ばれるつけ麺を世に広め、「ラーメンの神様」とも称された人物です。

ところが、ここ山形県河北町にも「大勝軒」があります。
しかも、その看板メニューは「元祖つけそば(つけ麺)」。
なぜ、東京から遠く離れた河北町で、「大勝軒」と「つけ麺」という二つの名前が結びついているのでしょうか。

店内には、当時の大勝軒や関係者を写した写真のほか、「大勝軒のルーツ」と題されたパネルが展示されています。
その内容をたどると、河北町にある大勝軒のルーツは、東京・中野の橋場町大勝軒へとつながっていました。

「大勝軒」の源流、東京・中野

大勝軒の店内パネル2
「中華そば 丸長」から谷地大勝軒へと続く歴史を紹介した「大勝軒のルーツ」

店内のパネルによると、大勝軒の系譜は、1948年(昭和23年)に5人の有志によって共同経営が始まった「中華そば 丸長」へとさかのぼります。
その一人だった坂口正安氏が、1951年(昭和26年)、東京・中野区橋場町に「大勝軒」を開店しました。これが橋場町大勝軒の始まりです。

大勝軒の店内にあるパネル
店内に展示されている当時の大勝軒と関係者の写真

店内には、当時の大勝軒と、山岸一雄氏、山本功氏、坂口正安氏らが写った写真も飾られています。
この橋場町大勝軒で働いていたのが、後に東池袋大勝軒を創業し、「ラーメンの神様」と呼ばれるようになった山岸一雄氏です。

山岸氏は、まかないとして食べられていたつけそばをもとに、現在のつけ麺につながる「特製もりそば」を商品化したといわれています。
日本そばの「もりそば」という呼び方にならい、中華麺で食べる「もりそば」という意味から、「特製もりそば」と名付けられました。

その後、山岸氏は東池袋で独立。「特製もりそば」は多くの人に知られるようになり、「大勝軒」といえばつけ麺を思い浮かべる人も多いほど、その名が全国に広まっていきました。

山岸一雄氏と後藤伸二氏、兄弟弟子のつながり

ここで、河北町の「大勝軒」へと話がつながります。

谷地大勝軒の店主・後藤伸二氏も、東京・中野の橋場町大勝軒で修業した人物です。
つまり、山岸氏と後藤氏は、同じ師である坂口正安氏のもとで修業した兄弟弟子にあたります。

山岸氏が東池袋へ、後藤氏が山形・河北町へ。それぞれの道を歩むことになりました。

店内には、メディアに取り上げられた後藤氏の紹介記事も展示されています。
修業時代のことから谷地大勝軒の開店、つけそばにまつわる話まで、後藤氏の歩みとともに興味深いエピソードを垣間見ることができます。

東京・中野から河北町へ受け継がれた味

後藤氏は1978年(昭和53年)、山形県河北町で「大勝軒」の屋号を掲げて店を始めたとされています。

現在、「大勝軒」と聞けば、東池袋大勝軒を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、谷地大勝軒は東池袋大勝軒から派生したお店ではなく、山岸氏も修業した東京・中野の橋場町大勝軒の流れをくむお店です。

店内のパネルには、橋場町大勝軒で修業して独立した人は、現在では全国でも4、5人ほどになったと記されています。
東京・中野で受け継がれてきた歴史と味を伝える、数少ないお店。その一つが、ここ山形県河北町の谷地大勝軒なのです。

また、パネルでは橋場町大勝軒から受け継がれた味が「幻の味」と表現されています。
そう考えると、河北町で現在も提供されている「元祖つけそば」は、東京・中野で生まれたつけそばの歴史につながる一杯として見ることができます。

東池袋で全国に広まった「特製もりそば」とは、また少し違う歴史を持つ、谷地大勝軒の「元祖つけそば」。

では、実際にはどのような味なのでしょうか。
ここからは、谷地大勝軒の店舗やメニューとともに、実際に「元祖つけそば」を味わった様子をご紹介します。

「「谷地大勝軒」へ|外観・駐車場・店内の様子

大勝軒の外観1
道路沿いに設置された「ラーメン・餃子 大勝軒」の立札

本記事では、店頭に店主の似顔絵とともに「谷地大勝軒」と表示されていることから、こちらの呼び名で統一します。
お店は、道の駅河北「ぶらっとぴあ」の隣。「ラーメン・餃子 大勝軒」と書かれた立札があり、そこから谷地工業団地へ向かう道路に少し入ったところにあります。

外観と駐車場

大勝軒の外観2
駐車場から見える「山形つけめん 谷地大勝軒」のロゴ

駐車スペースは店舗前にあり、10数台ほど駐車できる広さです。

駐車場からは「山形つけめん 谷地大勝軒」のロゴが見受けられます。

大勝軒の外観4
店主の似顔絵と「つけめん」の暖簾が目印

右手、正面には店主のキャラクターが描かれ、「つけめん」と記された暖簾。
その暖簾をくぐって、店内へ入ります。

店内の様子とメニュー

大勝軒の店内1
色紙や楽器などが展示された店内

店内には、これまで訪れた有名人の色紙や楽器などが展示されています。
客席はカウンター席とテーブル席があり、さらに小上がりもあります。

大勝軒の店内2
魚粉・酢・辛味調味料などの卓上調味料

卓上にはメニューのほか、魚粉、酢、辛味調味料などが置かれています。
注文は、店員さんに直接口頭で伝えるスタイル。
お冷は最初の一杯を店員さんが運んでくれますが、二杯目からはセルフサービスとなっています。

大勝軒のメニュー1
大勝軒のメニュー2
つけそばやラーメン、ご飯物などが並ぶメニュー

こちらがメニュー。割安なセットメニューも豊富です。

卓上調味料です。魚粉はめずらしいですね。

「元祖つけそば」とラーメンを実食

さて、店内の様子もひと通り見たところで、いよいよ今回のお目当てです。
注文したのは、もちろん「元祖つけそば(つけ麺)800円」。トッピング無しのスタンダードでお願いしました。
どんな一杯が登場するのでしょうか。

元祖つけそば(つけ麺)

大勝軒のつけ麺
元祖つけそば(つけ麺)【800円】

こちらが「元祖つけそば(つけ麺)」です。
麺は、中華皿のような比較的底の浅い器に盛り付けられています。
つけ汁は大きめの蕎麦猪口のような器。そして、最後にいただく割りスープも添えられています。

大勝軒のつけ麺2
刻みチャーシューと刻みネギが入ったつけ汁

つけ汁の中には、刻みチャーシューと刻みネギが入っています。

まずは、麺だけをそのままいただいてみます。
中細のストレート麺で、つるっとした舌ざわり。ほどよい弾力があり、歯ごたえもしっかりしています。

続いて、つけ汁を一口。
酸味や辛み、甘みなどが強く主張することはなく、醤油のかえしの塩味が引き立った、落ち着いた味わいです。
刻みチャーシューは、やや歯ごたえを残しながらも、しっかりと味が染みています。

では、麺をつけ汁に浸していただきます。

つるっとした麺につけ汁がよく絡み、麺そのものの美味しさがより引き立ちます。
さらに、卓上に用意された魚粉や酢などの調味料を加えることで、味わいを自分好みに変えることもできます。

そのままの味を楽しむだけでなく、調味料を加えることで、また違った味わいに。
一杯の中で、二度、三度と味の変化を楽しめる、そんなつけ汁に仕上がっているように感じました。

最後は割りスープでつけ汁を割っていただきます。

大勝軒のつけ麺3
割りスープまで、おいしくいただきました

こうして最後までいただくと、あっという間の一杯でした。
個人的に酸味が苦手な私としては、これくらいの味わいが好みです。麺ものど越しがよく、最後までスルスルと食べ進めることができました。

ラーメン

大勝軒のラーメン
昔ながらの具材がのったラーメン【800円】

さらに、もう一杯。「ラーメン」をいただきました。

トッピングはチャーシュー、メンマ、渦巻きナルト、刻みネギ。麺は中太のストレート麺です。
色の濃いスープからは、ほんのりと煮干しの香りが感じられます。

まずはスープを一口。見た目とは違い、あっさりとした味わいです。甘みの中に塩味がほどよく調和し、煮干しの風味はほとんど感じられないほど控えめです。

続いて麺をすすります。つるっとした舌ざわりで、スープとの相性もよく、箸が進みます。
チャーシューは豚モモ肉でしょうか。歯ごたえがあり、しっかりとした食感です。メンマは大ぶりで、どちらかといえば甘めの味付けに感じました。

「中華・軽食 大勝軒」の基本情報・アクセス

スポット名 中華・軽食 大勝軒(ちゅうか・けいしょく たいしょうけん)
電話番号 0237-73-4133
営業時間 11時00分~14時30分
17時00分~19時00分
定休日 木曜日
住所 〒999-3511 山形県西村山郡河北町谷地下野100-1
アクセス 東北中央自動車道「東根IC」から車で3分
JR神町駅から車で14分
駐車場 あり
公式HP・SNS –

まとめ|河北町で歴史を受け継ぐ一杯を

「大勝軒」という店名に惹かれ訪れた「谷地大勝軒」。
メニューを見ると、つけ麺やラーメンといっためん類だけでなく、ごはん類や中華料理など、さまざまな料理が並んでいます。
もともと大勝軒は、つけそばだけでなく、さまざまなメニューを提供していたそうです。ところが、「特製つけそば」が人気を集めたことから、次第にほかのメニューを絞っていったといいます。

谷地大勝軒の歴史を辿りつつ、その歴史と味を堪能しました。
もしかすると、ここで味わえるのは、今ではなかなか出会えない「幻の味」なのかもしれません。
河北町を訪れる機会があれば、歴史ある「元祖つけそば」を味わいに、谷地大勝軒へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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よつば訓練生

よつば訓練生

職業訓練校「よつばIoTカレッジ」で、Webライティング実習課題に取り組んだ訓練生の記事作品です。 Webコンテンツのスキルを身につけ就職につなげたい方は、よつばIoTカレッジへご相談ください。

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